牧場の紹介


概 要 ~人・牛・環境に優しい農業~

神内ファーム二十一株式会社 ひまわり牧場は、宮崎県都城市高城町にある肥育農場で、黒毛和牛を生産しています。飼頭数は約2,000頭で、宮崎県内でも有数の規模を持っています。2021年7月、肉の生産流通販売を世界規模で手掛ける大手食肉会社を中心とした経営集団の生産部門にあたる牧場グループに加わり、経営体としての充実を図り、国内及び海外での販売展開を進めております。

私たちは組織の再編、運営の合理化、福利厚生・就労環境の整備を進め、3K(きつい・きたない・危険)が当たり前とされる畜産のイメージからの脱却を図り、「宮崎ひまわり牛」の生産を通して、人・牛・環境に優しく、社会的責任を果たせる経営体としての牧場を目指しています。

高千穂峰の東に位置する都城市高城町石山にあります

若い牛は屋外で自由に運動させ、丈夫な体に育てます

飼育環境 ~きれいな空気と水で育てる~

都城インターチェンジから宮崎方面に9km、霧島山系高千穂峰の東に位置する都城市高城町石山地区にあります。国道10号が近くを通り、交通アクセスに恵まれた場所でありながら、牧場に一歩踏み入ると、自然豊かな山裾となり、空気はきれいで静かな環境が広がります。標高240mの小高い丘の南斜面に階段状テラスを造成、ここにゆとりを持って配置された、高さ5.4mのひさしの高い開放型牛舎は日当たりと風通しが良好で、牛たちに心地よい環境を提供します。
また牧場で利用される飲用水は、牧草地横の深井戸で地下70m、東岳水系の地下水を汲み上げて使っています。毎年の水質検査で、「飲料水水質基準に適合」とされています。私たちは、この天然水を都城盆地から湧き出る「きりしま裂罅水」になぞらえて「いしやま裂罅水」と呼んでいます。

座り姿勢でゆったりと反芻する牛たち

地下70mから湧き上がる地下水が牛の健康を支えます

循環型農業の実践 ~自社で堆肥を生産、全国へ販売~

畜産牧場にとって排泄物の処理は最重要課題です。地域における環境負荷が大きく、方法を誤ると土壌、水質、大気への悪影響を及ぼしかねません。当社では、牛の排泄物を有益な完熟堆肥へと加工するために、床面積5,700㎡の大規模な堆肥処理製造施設を併設しています。切返しや送風によって自然発酵温度80℃以上を確保し、食品類検査において大腸菌類無検出を実現しています。また、毎年の成分分析結果では、充分な熟度を維持しています。
出来上がった製品は、自社販売の他、大手ホームセンターや各地のJAで店頭販売されています。「ひまわり牧場有機」、「なの華」などの商品名で販売される完熟堆肥は、軽くて扱いやすく、「乗用車に積んで帰れるたい肥」として消費者の皆様から好評です。
また、堆肥発酵処理の際に地域で排出されるお茶葉くずや野菜くずなどの食品残さを混合し、発酵処理を経て製品化したもの畑へ還元しています。この事業のために「産業廃棄物処理許可証」を取得、地域循環型農業の一端を担っています。
さらに、地域の他種畜産農家らと連携し、豚糞、鶏糞を加えた混合堆肥を製造、全国へ販路を広げる事業にも着手しています。この取り組みは、「袋詰め混合堆肥の製造及び広域販売事業」として国の六次産業化・地産地消法「認定総合化事業計画」で認定を受けました。商品化した混合堆肥「華みずき」をバラ・袋詰め両方の形態で販売、化学肥料の軽減を模索している畑作農家の一助となっています。

大規模な製造機械を駆使し、自社で堆肥を製造しています

製造した堆肥は袋詰めされ、全国のホームセンター等へ出荷

神内ファーム二十一株式会社 ひまわり牧場
〒885-1205
宮崎県都城市高城町石山3316番地
TEL. 0986-58-2941/FAX.0986-58-2988